インテリアとしてのつくばい
つくばいとは、もともと茶道の習わしによりお客様が這いつくばるように身を低くして手をきよめたことが始まりというわけなのです。しかし、現在では、つくばいは、屋内でも、個人の宅でも、演出、インテリアのようにして用いられることも多くなりました。このように現代のつくばいには種類も多様化し、いろいろな種類が出るようになったのです。例えば、電動ポンプで水を循環させ心なごむ水音を楽しめる電動つくばいがあります。実際に販売されていますが、乾燥した部屋では、適度な湿度効果も発揮してくれると思います。
この電動つくばいが、ゆったりと落ち着いた、癒しの和の空間を演出します。この電動つくばいは数年前から登場しているようです。どのような仕掛けになっているかと言うと、陶製の壷等に水を入れ、モーターで巡回させて水のせせらぎの音を楽しむといったような感じです。水の音を鑑賞するとなると同じような癒しの仕掛けである水琴窟が有名です。水琴窟は雫の響きを楽しむのに対して、電動つくばいは水の流れの音を楽しむものらしいのです。最近では水流をライトアップし、光のゆらめきと水の音を同時に楽しめる製品も出てきたようです。
中には水の音よりも光のゆらめきをより楽しむための製品や、手水鉢の形状とは全く違うつくばいとは言えない製品も出てきたようですが陶器と水と電動を組み合わせた造語として、電動つくばいが公認されるるのもそう遠くない未来かもしれません。つくばいとは、茶室の入口などに設けてある低い手水鉢のことを言い、茶道の習わしによりお客様が這いつくばるように身を低くして手をきよめたことが始まりです。このようにつくばいは、自然を楽しむという人の気持ちから生まれてきたものです。癒しを求めるのに、今も昔も変わりはないようです。
つくばいのような器というものは、炎と対話し、生まれた形に水が遊び、人を和ませるといいます。器の持つ癒しの力が脈々と溢れています。山に降り注ぐ雨が大地にしみこみ、やがて川の流れとなって生命を潤し、海へと解き放たれるといったところでしょうか。そして、自然の営みを自らの人生と重ね合わせて見た時、人は自然の偉大さと厳しさを改めて噛み締め、癒されるのでしょう。生活の中で切り離す事のできない水。その水と戯れ、遊び、そして慈しみ、水と触れ合う空間を楽しむ事ができる人としての喜びではないでしょうか。人間は、今も昔もつくばいのようなもので癒されているのです。


